絶対王政から市民革命へ
社会契約説
民主政治の基本原理
人権宣言の歴史
人権の歴史的展開
人権の国際化
主要国の政治制度
国会の地位と組織
国会の権限と衆議院優越
内閣制度と議院内閣制
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司法権独立と違憲審査権
地方自治の本旨
住民の権利
地方分権推進と地方財政
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日本の政党政治
日本の選挙制度と問題点
行政の民主化





 
主要国の政治制度

イギリス

特徴
立憲君主制かつ議院内閣制、、、「国王は君臨すれども統治せず」
不文憲法(成文憲法ではなく、マグナ=カルタ(1215)、権利章典(1689)などの重要文書や、コモン=ローなどが憲法規範としての役割を果たす)

イギリスの議会
民選の下院(庶民院)と非民選の上院(貴族院)からなる
二院制。1911年の議会法により下院優越の原則が確立されている。
下院第1党の党首を国王が内閣総理大臣に任命する。上院は非民選の貴族院で、実質的権限はない。
20世紀前半から
労働党保守党二大政党制となっていて、野党は「影の内閣」を組織して、いつでも政権交代に備える習慣が続いている。

イギリスの最高裁判所
600年以上にわたり上院(貴族院)に付属する最高法院が置かれていたが、三権分立を厳格化する声が高まり、2009年10月に最高裁判所が設立された。


アメリカ

特徴
典型的な
大統領制、厳格な三権分立

大統領は国民が大統領選挙人を選出する間接選挙によって選ばれ、議員との兼職は禁止されている。
連邦議会には責任を負わず、国民に対して責任を負う。連邦議会も大統領に対する
不信任決議権をもたず、大統領にも議会の解散権がない。

大統領は、多くの重要な権限を持っている。議会に対する法案提出権はないが、
教書を送付して立法の要請・勧告をおこなうことができ、議会の法律案への拒否権を持っている(但し、議会が両院で3分の2以上の多数で再可決すれば法案は成立する)

アメリカもイギリスと同じく二大政党制(
共和党民主党)だが、イギリスと違い議院内閣制ではないため、議会多数派と大統領の所属政党が異なることもある。

アメリカの連邦議会は
上院下院の二院制で、上院(元老院)は、各州から2名ずつ選出される任期6年の議員からなり、下院(代議院)は小選挙区制により選出される任期2年の議員からなる。

1803年の連邦最高裁判所の判例で、
違憲審査制が確立し、違憲審査権が裁判所に与えられ、立法権や行政権に対する司法権の優位が制度化された。


フランス・ドイツ

特徴
大統領制と内閣総理大臣が併存

フランスは大統領に実権があり、ドイツは内閣総理大臣に実権がある。ドイツの大統領は立憲君主制の国における国王と似た役割を担っている。


中国

特徴
民主集中制(権力集中制)

中国の最高権力機関は、
全国人民代表大会であり、あらゆる権力が集中している。全人代は立法府だが、行政府である国務院や司法府である最高人民法院などに優越するほか、憲法を改正したり、法律の制定、国家主席や首相を選任する権限まで持つ。


 
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