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市場メカニズム

価格変動が需要と供給のアンバランスを調整して、両者を均衡させようとする働きを、
市場メカニズムという。

完全競争市場では、

1.
需要の法則
2.
供給の法則
3.
需要・供給の法則

という3つの法則がかみあうことで機能している。


市場で消費者が購入したいと考えている商品量を
需要量という。商品価格が上昇すると、需要量は減少する。逆に、価格が下落すると需要量は増える。
すなわち、価格が上がると需要量は減り、価格が下がれば需要量は増える。これを
需要の法則という。

市場で生産者が売ろうと考えている商品量を供給量という。商品価格が上昇すると、利潤が増加するので、生産者は供給量を増やそうとする。逆に、価格が下落すれば、利潤が減るので、供給量を減らそうとする。
すなわち、価格が上がると供給量は増え、価格が下がれば供給量は減る。これを
供給の法則という。

需要量が供給量よりも多く、需要超過になると、商品不足が発生して、商品価格は上がる。
逆に、供給量が需要量よりも多く、供給超過になると、商品が売れ残るために、売り手は価格を下げる。
これらのように、需要超過では価格が上がり、供給超過では価格が下がる。これを
需要・供給の法則という。


価格がP3だと、超過供給となり、売れ残り(Q3-Q1)が生じてしまう。売り手は損失をなくそうとして価格を下げると、需要は増加して、供給量は減少する。
一方で、価格がP1だと、
超過需要となり、品不足(Q3-Q1)が生じてしまう。売り手が価格を上げると、需要は減少して、供給量は増加していく。
このようにして、均衡点Eのところで、需要量と供給量が均衡する。このような状態を
市場均衡といい、均衡価格P2と均衡取引量Q2が成り立つ。

ものの値段を市場メカニズムに任せることで、資源の最適配分が実現する。これを最初に発見したのは、アダム=スミス(英)であり、市場メカニズムのことを神の見えざる手」と呼んだ。


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